半田支部創立60周年を祝して

公益社団法人 愛知建築士会
会長 佐藤 東亜男


 支部創立60周年、心からお祝い申し上げます。 半田支部の会員の皆様には、支部の活動と共に、愛知建築士会の活動に積極的にご参加、ご協力をいただき、あつくお礼申し上げます。 半田支部の会員構成は知多半島全域の5市5町と大変広範囲にわたりますが、創立から60年、様々な支部活動に活発に取り組んでこられ、支部の発展にご尽力頂きました支部役員の皆様のご努力と、支部会員の皆様方のご協力に心から感謝申し上げると共に、敬意と祝意を表します。特に、支部活動で「まちづくりの活動」は特筆すべきことで、支部が中心となって半田市と共催で「半田都市景観賞」の実施や「新美南吉記念館」の設計コンペの実施、また、歴史的建造物の「半田建築番付」を発行するなど多くの実績があり、大変素晴らしい活動を続けてこられました。 建築士会では23年度から愛知県教育委員会の要請で、県下の文化財建造物の保存や活用、また、文化財建造物の発掘や、所有者に対して文化財の登録に協力できる資格者として「ヘリテージマネージャー」の養成講座を実施していまして、昨年10月には第2期生30名の方々が修了し、60名の方々が登録されています。今後、歴史的まちなみと建造物の保存や改修は建築士の重要な役割であり、さらに建築士の活躍の場が広がることを期待したいと思います。 地域に密着した支部活動は愛知建築士会にとりましても大変重要であり、永い歴史の中で培われた様々な社会貢献活動を通じて、地域社会に建築士の職能を周知できる事や、支部会員がともに活動する事によって、会員同士の情報交換、ネットワーク化が図れる事など枚挙にいとまがないほどです。建築士の業務内容は多様であり、その方たちの構成団体である建築士会は、その幅の広さが特徴であり素晴らしさであると考えています。 これまでの永い歴史と豊富な実績をふまえながら、さらに時代に呼応した活発な支部活動を展開されることをご期待致しております。  最後に、60周年を迎えられた半田支部のさらなる発展と、支部会員の皆様方のご活躍を祈ります。