一次審査の報告・入賞作品の紹介
第10回(公社)愛知建築士会学生コンペ
都市の祝祭@SAKAE NAGOYA2027 一次審査の報告
一次審査は例年、コンペ対象地の近隣で行っています。今回は名古屋・栄、この6月に移転した愛知建築士会の会議室で行うことができました。
9月12日土曜日、午後1時半に審査員10名全員集合し、定刻に審査を開始しました。今年はテーマ・対象地決定に時間がかかり、広報が遅れたことなどが影響して、22作品の応募に留まりました。
約1時間、全作品に目を通し1回目の投票。票の入らなかった作品も含め1点ずつ協議して、2回目投票に残す作品を決めました。
二度目の投票が終わった段階で3時の休憩。初対面の先生も和気藹々お茶しながらの自然と討論が湧き上がります。
休憩後はいよいよ入選作の選定です。得票の多かった3作品はこの時点で通過。2回目の得票の無かった作品は落選になりました。ここからは、作品の出来もさることながら、本選のプレゼンになったときのバランスなども考慮されました。良い作品でありながら、似た傾向のものがあれば、どちらを残すか議論され選んでいきました。
当落線上に残った作品は甲乙付けがたく、長い議論の末、多数決になりました。結果は入選作6作品は全て愛知県内の大学のものでした。県外応募も良い作品が揃っていましたが、惜しくも残りませんでした。作者を伏せて審査しています。県内作品を優遇していることは一切ありませんので、誤解のないようお願いします。
入賞作品
No | 作品名 | 学校名 | 氏名 |
9 | ハレを包む街の殻 | 名城大学 理工学部 建築学科 | ※下釜健吾 後藤 唯 水口敬悠 |
10 | 積層呼吸都市 〜栄と人をつなぐ骨格〜 | 愛知工業大学 工学部 建築学科 | ※殿谷仁視 平井創一朗 三井崇司 |
11 | 栄とサカエ −分離した街の融和− | 愛知工業大学 工学部 建築学科 | ※宮腰陸椰 河村一志 |
15 | Pot −都市を更新する植木鉢− | 名古屋工業大学大学院 社会工学専攻 | ※田中匠哉 山本知慧 藤田恭輔 柴田沙希 |
16 | 流動する大地 | 名古屋工業大学大学院 社会工学専攻 | ※深町駿平 木暮優斗 |
20 | めくる地 −表出する魅力− | 中部大学・工学研究科 建設工学専攻 | ※星野剛徳 今井祐樹 小栗 涼 横井雄大 |
※は代表者 審査委員からのコメントはこの下に掲載。
二次審査は、建築総合展NAGOYA開催中の10月3日土曜日、
吹上の名古屋市中小企業振興会館・展望ホールで11時から行います。
プレゼンテーションのあと昼食休憩を挟んで午後から公開審査、表彰式および、
審査員長小嶋一浩氏の記念講演会を行います。
参加自由で無料です。皆様の参加お待ちしています。
一次審査の様子
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No | 作品名 | 審査員からのコメントの一部を紹介 |
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![]() 小さな祝祭の場 快所と会所 |
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![]() 2 |
![]() 食が生み出すの色 |
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![]() 3 |
![]() 2つの祝祭 ー熱狂と静寂ー |
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![]() 4 |
![]() ソコから見上げるの街 (ソコからみあげるソラのまち) |
![]() ・小さい場所を繋いでいくという点が共感できる。 ・階段という装置が上を見上げる事が伴うので良い。 ・上へ行った際に楽しい仕 掛けがあったら尚良かった 上を見上げる仕掛けが良い。 (天井が見えるのも良い) ただ、ビジュアルの表現として空が見えないのが惜しい。 ・上層階の天井を見せるアイデアは良いが、完成度が惜しい。 ![]() |
![]() 5 |
![]() link ヴォイドがつなぐ都市 (リンクヴォイドガツナグトシ) |
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![]() 6 |
![]() City Island (シティアイランド) |
![]() ・潔い公園の提案、だが人が訪れるのか? ・いっその事、建物がなくて水盤だけでも良かったかも。 ![]() |
![]() 7 |
![]() 宴奏街洞 (エンソウカイドウ) |
![]() ・色んな場がある点を評価、暗い中に祝祭空間を提案が面白い。 ・もっと暗い部分があっても良いかも。 ・ありえないけど、そういうありえない空間が楽しそうな提案。 ・伊藤:提案視点は良い。空間としての詰めがあると尚良かった かも。 ![]() |
![]() 8 |
![]() 小さくて大きな家 小さな祝祭をもつ 都市全体型住宅 |
![]() ・低層で食住一致空間を提案した点は評価。 ・縁側のつながりが良い。銭湯の表現が栄独特な場所であったら良かった。 ![]() |
![]() 9 |
![]() ハレを包む街の殻 |
![]() ・評価有。 ・都市に対して閉じたり開く点があったら尚良し。 ・ギリギリ囲まれているような囲まれていないような薄さが良い。 ・外から透けて見えるのが魅力的。真ん中に広場がある点を 評価。 ・派手に祝祭でなくても、居場所があれば良い。 大枠を評価。 ・中のプランニングをより具体的であったら、尚良し。 ・他:表現にインパクトが無い。(梁とスラブのみ) ![]() |
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![]() 11 |
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![]() 祝福の森 |
![]() ・誠実に説明を積み重ねた案。 ・敷地の制約を越えた案を評価。 ただ、建築的な表現に拡張案が無いのが惜しい。 ![]() |
![]() 13 |
![]() 都市のとまり木 -時に応じて変化する場- |
![]() ・いくつかの提案があるも、すべて同じ内容であるのが惜しい。 ![]() |
![]() 14 |
![]() 移ろいの場景 |
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![]() 15 |
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![]() 16 |
![]() 流動する大地 |
![]() ・他の案と似ている。 ・程よい地下空間が連続している点が魅力的。 ・栄に馴染みそうな案。 親切なプレゼン、提案も誠実。 ![]() |
![]() 17 |
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![]() ・他の作品とは違いユニーク。 ・神社とか鳥居についての考えがもう少し深いと尚良し。 ・伝統的な祭りと繋げる点が独特。 ・良く調査されている。 ・目の付け所が良く、表現も良いが、より建築的な考えが深まると尚良し。 ・都市の中での会所としては良いかも。 ![]() |
![]() 18 |
![]() 栄図書館 -本と商店のプロムナード- |
![]() ・町とのかかわりを考えた時に、本当に図書館なのか? ・あえてこの場所か?セントラルパーク等に組み込むと良かったかも。 ![]() |
![]() 19 |
![]() 都市のまぼろし(トシノマボロシ) |
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![]() 20 |
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![]() ・広場と建築のつながりについての考え方が良い。 ・緑の見え方が場所によって違うのが良い。 ・プログラムとして評価。 ・めくるという行為について評価。 ・ただめくり方が正しいかどうかは疑問。 ・めくるということで地下空間ができる点が評価。 ・めくり方については逆かも。 ・建築のインパクトが強い点を評価。 ・地下のとらえ方が良い。表情が豊かな空間。 ![]() |
![]() 21 |
![]() 栄に一つ足りなかった歯車 |
![]() ・自転車をテーマにした点は良い。 ・今の時代に適したテーマ。 ・空間的にもう一工夫欲しい。 ![]() |
![]() 22 |
![]() サカエhills |
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