1年を振り返って

支部長  岩P 計介
 日頃は、会員の皆さまには支部事業の活動に対しましてご理解とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。
 私が、支部長をお受けして早1年が経過しようといています。建築業界では、建築の実務を変える法改正や建築物省エネルギー法が本年4月より全面施行し、省エネ適用がスタート。耐震化対策や空き家対策関連の法制度の動向も見逃せません。


 平成28年度事業では、各委員会の委員長さんを始め委員の皆さんが精力的に活動を進めていってくださっています。研修委員会では、目的:テーマとして、富山 歴史・文化と現代建築の融合とし、「北陸新幹線開通で湧く北陸、豊かな自然環境と独自の歴史文化を持つ富山を訪れ、現代建築に溶け込んだ風土を学ぶと共に、会員相互の親睦を図る。」1泊2日の日程で行ってまいりました。
 見学先は、カフェクレオン(2011年)・TOYAMAキラリ(2015年)共に隈研吾氏による設計、ミュゼふくおかカメラ館(2001年)安藤忠雄氏設計、氷見海浜植物園(1995年)長谷川逸子氏設計、などを研修見学。会員相互の親睦を図りつつ多くを見て学ぶことができました。ご支援を頂いた協賛会員の皆さんには厚くお礼申しあげます。
 青年委員会では、知多半島に残る古い町並みをめぐるテーマで古き良き時代の建物や伝統を継承する地域での研修であったかと思います。
 半田市から参加依頼のありました「住みたい」「住み続けたい」「訪れたい」まちを目指し、シティープロモーション戦略の策定及び推進に係る「ふるさと半田応援団会議」への参加。 平成28年8月24日〜平成29年3月(全6回)
 第46回建築総合展、半田支部活動と入会PRのパネル展示や建築士デー懇親会へ参加しました。
 耐震対策では、木造耐震ネットワーク知多との共催 半田市後援で、1日ではありましたが木造住宅 耐震診断・耐震改修 大相談会を開催することができました。これをきっかけに耐震診断・改修事業が進むことを期待しての相談会でした。
 最後に、会員相互の親睦を深め多くを学び建築に携わる皆さんにとって幾らかでも業務上お役に立てる事業展開をこれからも進めてまいりますので、積極的な事業参加をお願い致します。

耐震リフォーム達人塾で全国行脚

木造住宅耐震診断特別委員長 
成田完二
 委員会の活動とは離れますが、耐震化の活動の一環として、「耐震リフォーム達人塾」の活動の報告をします。
 愛知県には愛知建築地震災害軽減システム研究協議会(略:減災協)が安価な耐震改修工法を研究、評価して補助金対象の耐震改修に役立っています。この優れた工法を愛知県に留めず、全国に広げようとする活動がこの「達人塾」です。主催は名古屋工業大学の高度防災工学センターで、長は井戸田秀樹教授です。
 減災協は、構造用合板を使った耐力壁の補強工法(通称:A工法)を数多く実験し認定しています。これらの工法を他の府県が補助金対象とする場合、その府県が講習会を開催する必要があります。その講師として私たち講師陣が出向きます。その費用は高度防災工学センターが負担しています。
 講師陣は井戸田先生のほか、減災協に当初から関わっている構造の専門家の花井勉氏、もと愛知県職員で現在名古屋大学スーパーバイザーの川端寛文氏、耐震改修施工のスペシャリスト丸谷勲氏と私です。講習は三段階で、最初はベーシックコース、二回目はアドバンストコース、三回目はエキスパートコースになり、私はアドバンストコースから参加し、耐震改修設計法を担当しています。
 オファーがあるのはなぜか西日本で、今年度は和歌山、兵庫、岡山、鳥取、香川、愛媛の各県に行きました。ベーシックコースはほかに4府県で開催しています。高知県はもう四回目になり、実践コース+設計バトルと題し、グループワークで実践的な課題で改修設計を行い、結果を発表する高度な内容でした。
 29年度も活発に達人塾を開催する予定です。愛知の優れた安価な工法が日本中に広がり、耐震改修が進むよう、非力ながら頑張っていきたいと思います。

研修見学会2016富山

研修委員長 成田完二
 常議員会において、A案=神奈川方面で大学の施設見学ほか、B案=富山と氷見温泉を提案したところ、B案に決まりました。普通はA案に決まるモンですが、氷見温泉が魅力的だったようです。35年ほど前、杉浦護氏が支部長の時、観光から研修に重点を移し温泉泊を無くしましたが、時代は変わりましたので、復活させました。
 調べて驚いたのは富山に見るべき建築が多いことでした。一番は何といっても2015年完成した隈研吾氏設計の富山市ガラス美術館=TOYAMAキラリ、これを見に行くと言っても過言ではありません。
がスタート。耐震化対策や空き家対策関連の法制度の動向も見逃せません。

TOYAMAキラリ

カフェクレオン

チューリップ四季彩館
 その前に腹ごしらえ、やはり隈氏設計のカフェクレオンが近くにあり、ここでランチを取ることにしました。公共施設内にあるので、お値打ちで、積木細工のような独特の雰囲気の中で楽しく会食できました。
 昼食後、カフェのある富山市舞台芸術パーク内を見学しTOYAMAキラリに移動。ここは中心市街地にある美術館、交差点を路面電車が走ります。たっぷり時間を取って見学しました。
 これで一路氷見温泉か、となりがちですが、もう一つ、高岡にある“ミュゼふくおかカメラ館”を見学。安藤忠雄氏の設計です。丁度この日まで岩合光昭の動物写真展をやっていました。岩合氏の写真をはじめて目の当たりにし、その迫力と、動きの中の瞬間を切り取った作品に感動し、また、かわいい猫の写真に癒やされました。
 充実した一日目は氷見温泉で終了。二日目は氷見市海浜植物園から見学スタート。長谷川逸子氏の設計です。
 オーバーハングしたガラス張りの部分はレストランになっていて、営業していない時刻。そこは図々しく勝手に上がると、防風林越しに富山湾が見渡せる絶景。なぜこの形状か、長谷川氏の意図がわかりました。
 チューリップ四季彩館は栗生明氏の作品。9月26日にチューリップが咲いているとは思いませんでした。担当の方が丁寧に、オフシーズンの咲かせ方を説明してくださり、チューリップの開花に一定時期の寒さが必要だと知りました。植木鉢に植えて、家の中に置いておいて咲かないのは当たり前だったのです。
 見学の最後は五箇山。残念だったのが五箇山生活館、展示もいい加減で、無人になっていて「勝手に見ろ」という感じでした。でも合掌造りの岩崎家では、家のご主人が丁寧に解説していただき、昔のままの大きな家を見学することが出来ました。
 研修委員長3年目ですが、今回の参加者が15名、前2年よりそれでも少し増えましたが、協賛いただいたチタジュウグループさんに申し訳なく思います。29年度はさらに良い企画を考えますので、たくさんの参加をよろしくお願いします。

ボウリング大会

親睦委員長  松田 誠史
 平成29年1月29日(日) 半田グランドボウルにて家族親睦ボウリング大会を開催させていただきました。
 当日は天候にも恵まれ、大人10名、子供1名の合計11名でゲームを行わさせていただきました。女性の方と子供さんにはハンデキャップをつけさせていただき、2ゲームの合計点数を競う形で楽しんでまいりました。
 ゲーム中は1投1投声援が上がったり、がっかりしたりで楽しい時間を過ごすことができました。そんな中、岩瀬支部長が優勝されました。
 ボウリングゲームの後には皆さんで「可心」という中華料理店にて懇親会を行わさせていただきました。ボウリング大会などの話に花が咲き、楽しい時間を過ごすことができました。
 参加者の皆さんのご協力もあり親睦会はスムーズに進めることができました。出席された皆様ありがとうございました。

半田市シティープロモーション戦略

まちづくり委員長  永田 創一
 半田市は昨年秋より交流人口の増大や定住人口の獲得、そして企業誘致の進展を目指し、市内のあらゆる団体企業の代表50数名が集まり“ふるさと半田応援団会議”を開催しています。30代のメンバーが中心になって、活発な意見交換が繰り広げられています。
 全国の人口10万人規模の自治体の多くが、このシティープロモーション(都市・地域の売り込み)を推進しています。埼玉県戸田市では戸田市シティーセールス戦略の名のもとに、都市イメージを向上し、定住人口の獲得を目指しています。
 半田市では亀崎地区の空き家建物を生かして、若い建築家も参加して街再生に取り組んでいます。先ほど重要景観建造物に認定された望洲楼の先代建物は、素敵な喫茶店に生まれ変わりました。ハンモックに揺られながらコーヒーを飲めるという事で、高浜や碧南などからの若い女性客が増えています。亀崎潮干祭は世界遺産にも登録され、昔の賑わいが戻ってくることと思いますし、半田市民にとっても誇りであると思います。
 我々建築士も、半田市の魅力をたくさんの人に伝えていく活動をしていかなくてはなりません。我々に何ができるか、模索を繰り返していきましょう。

岡田・亀崎まち歩きツアー

青年委員長  野田 貴之
 今年は知多半島で身近にある昔の建物や街並みを感じるツアーを企画させて頂きました。岡田でも亀崎でも地元の街並みを愛し、保存に力を入れるボランティアの方に案内していただくことで深くまちについて知ることが出来、とても有意義な事業となりました。

知多市 岡田

半田市 望州楼

 「岡田の街並み見学会〜古民家訪問〜」を10月に開催致しました。岡田ではまず、「木綿蔵ちた」にて岡田の基幹産業であった機織りを木綿蔵のボランティアの方々に教えて頂きながら体験し、岡田の伝統を学びました。
 次に料理旅館「枡磯」で少し豪華な昼食をとり、午後から「岡田ゆめみたい」の方々に道案内をして頂き、岡田の建物を見て歩きました。中でも「雅休邸」は各所に質の高い珍しい仕上げが施されており興味深い建物でした。また、最後に立ち寄った「旧岡田屋」では昔の旅館の建物の中を見学でき、離れの部屋は特に岡田のまちを一望できる素晴らしい造りとなっておりました。少し疲労感はありましたが地元の歴史を垣間見える楽しい一日となりました。
 「亀崎まちあるきツアー」を2月に開催致しました。今回は高校生1名と大学生2名と建築士会以外の方にもご参加頂けました。
 事業内容としてはまず最初に街かどサロンかめともにて町おこしの現状を「かめとも」の方に説明頂きました。昼食は歴史感じる料亭「望洲楼」にて豪華なお昼を頂くことが出来ました。また、素晴らしい建物を見学させて頂きながら、亀崎と望洲楼の歴史をご主人に教えて頂きました。
 食後は「かめとも」の方に案内頂きながら、「亀崎のまちあるき」をしました。亀崎の坂、瀬古道を練り歩き、所々で見える素晴らしい眺望を楽しみながら亀崎というまちを堪能することが出来ました。歩いてこそ感じることのできる「まち」だと実感することが出来ました。
 学生さんにも参加頂き、いろいろと意見交換もできた有意義な事業となりました。
 来年度も様々な方々を有機的に巻き込んで事業を行いたいと思いますので、皆様の参加、ご協力をお待ちしております。

女性委員会平成28年度事業報告

女性委員長  大坪 一子
 半田支部 女性委員会設立から平成28年度で9年となりましたが 女性委員13名のうち 2名の方が士会を退会され現在は11名です。今後の活動については 女性委員のみではなく 青年委員や他支部の会員をお誘いして半田支部のよさをアピ−ルしつつ 会員相互のスキルアップに貢献していこうと方向転換しました。

パナソニック ショールーム

ヨドコウ迎賓館

為三郎記念館
 第一回勉強会は7月15日(金) パナソニックリビングショ−ル−ム(第一部) キハチ名古屋JRセントラルタワ−ズ店(第二部)を開催しました。支部会員2名 他支部2名 一般1名の参加があり 講師は潟pナソニック ライティング事業部 播磨晶子氏にお願いしました。魅力的空間造りの為の「あかりのコツ」では・陰影で魅せる・天井面をいじめない・視線の先を明るくする・あかりの中心をずらす・明暗のコントランスは控えめに・色温度は作りたい雰囲気にあわせて・・・など講義後はショ−ル−ムで実体験しました。「明かり」の概念に新しい刺激をもらい さらに 第二部懇親会では趣味話などで盛り上がり充実した時が過せました。
 第二回研修旅行は10月23日(日) 兵庫へ 半田支部女性委員 青年委員 支部会員家族 春日井支部会員の方 合計6名+保育園児で行ってきました。まずは「ヨドコウ迎賓館」 フランク・ロイド・ライト設計で1924年(大正13年)に竣工し1974年(昭和49年)に国の重要文化財指定を受けた建物を見学しました。静かな、ゆったり時間の中でライトの建築に浸り昭和初期にタイムスリップしたようでした。その後 カトリック夙川教会(兵庫県景観形成重要建造物)、横尾忠則現代美術館、神戸文化館(登録有形文化財)を廻り帰途に着きました。
 平成29年2月7日は 半田市小学四年生 約1120人「二分の一成人式」に講師として招かれました。雁宿町の市福祉文化会館のホ−ルでの開催で10歳の節目の児童達に 建築士の仕事紹介をしてきました。
 第三回見学会は2月8日 会議+為三郎記念館・古川美術館訪問。昭和9年の数奇屋建築を堪能し会議では平成29年度は「女性会員増強を目指す働きかけ」が重要課題という認識に至りました。

■編集後記
 広報委員長として2期目(2年1期で3年目)を仰せつかり、本意ではないですが再び委員長の席に就かせていただきました。本意ではないというのは、会というのは皆で少しずつ役割を分担し支えあって行くものであり、一端に負担がかかりすぎるような形態はおかしいという思いがあったからです。しかし他の先輩も委員長2期目就任を了承していましたので、もう1期だけと思い直し委員長を務めることを決めました。すでに委員長になって1年近くが経過しましたが、残り1年も限られた時間の中で微力ながら建築士会のために貢献できればと思います。
 このtheCity を編集するなかで各委員長の企画・運営の苦労を感じ、建築士会の活動にご尽力いただいている事に頭が下がる思いでいっぱいになります。
 各事業に参加できなかった会員の皆様もtheCityや半田支部ブログなどを通じて事業に触れ、活動を考え、建築士の地位向上、延いては建築士会の飛躍へと繋がる行動へつなげていただければと思います。
 会員の皆様からの“こんな事業やってほしい”や“こんな講習聞いてみたい”などの要望が集まって、活発な支部活動ができるともっと有意義な建築士会になると思います。お気軽に半田支部ホームページやフェイスブックページに要望をお寄せいただければと思います。

 最後に、皆様方に引き続き愛知建築士会半田支部の活動に深いご理解とより一層のご協力をお願いして編集後記とさせていただきます。ありがとうございました。
広報委員長 榊原昭仁