平成19年度を終えて
 
支部長 新美 建司
 春の訪れとともに、半田支部の活動もまた新たな組織で始まろうとしています。
 平成19年度の活動を終えるにあたり、会員の皆様にはご支援ご協力をいただき感謝申し上げます。
昨年の世相は「偽」という漢字で表されましたが、まさに様々な業界で偽装があふれかえる一年でした。建築業界においても一昨年にあねは問題が発覚し、社会を震撼させました。この構造偽装問題を受け、建築基準法の改正が行われましたが、確認業務の厳格化で業務に混乱や支障をきたし着工件数が激減しました。これほどまでに構造偽装問題が建築業界のみならず日本経済にも影響を及ぼすことになろうとは想像もしていませんでした。
 このようなきびしい環境下でありながら、役員の方々の熱心な取組みで、3年間にわたる「半田市内13小学校の通学路安全調査」、「半田中学校での防災出前講座」、そして、耐震改修の普及を目指す「木造耐震ネットワーク知多」の設立など、防災に目を向けた事業を数多く行うことができました。
 現在、半田支部には40名ほどの役員がいますが、若いメンバーも多く、4人の女性役員も活躍しています。今年度は女性部を発足して独自の活動も行いました。
 本会である愛知建築士会も2年後には社団法人の制度改革に伴い、「一般社団法人」から「公益社団法人」への移行を目指しており、支部活動も今まで以上に公益性をもった活動を要求されるようになります。
 私たちの活動が、地域貢献を通して広く社会に認知され、建築士の信頼回復へとつながることを祈念しております。

今年度の木造住宅耐震診断事業について
 
木造住宅耐震診断特別委員長
成田 完二
 19年度耐震診断事業は半田市がダイレクトメールを出して200件の診断を実施した他は各自治体とも低調で受け持ちの2市5町(半田市、大府市と知多郡の町)で385件に留まりました。15年度から17年度まではいずれも1000件を超えていましたし、新診断法になった昨年度でも459件ありましたので、今年は過去最少でした。当委員会では、その減少傾向に合わせ、経費を抑えるため、毎週のように行っていた委員会を月1回程度に削減し、各診断員に協力を求めながら、業務を行いました。
 今後も何もしなければ診断数は増えないと予測されます。しかしながら、東海、東南海、南海の巨大地震の危険は刻々と近づいてきています。「診断しても改修するお金がないのに意味がないのでは」「ワシはこの家と心中するわ」などという声が多く聞かれます。たとえ改修までいかなくてもわずかな補強、対策で危険回避することも可能ですし、家族で話し合う機会にもなります。会員のみなさんの回りに対象になる建物に住んでいる方がいらっしゃれば、診断を受けるように声を掛けていただきたいと思います。
 また今年度、当支部が建築士会連合会から「戦略的テーマに基づくまちづくり」の助成金をいただいたことにより、診断員を集めた「木造耐震ネットワーク知多」を立ち上げることが出来ました。現在66名の診断員が仲間に加わりました。診断員の日常的な学習により、レベルアップすることで耐震診断、改修設計の力量を上げ、それが耐震改修の普及にも役立つと考えています。まだ船出したばかりです。これからも会員皆様の尚一層のご支援をお願いいたします。

信州路 館々堂 巡り
 
研修委員長
北村 正信
 今年の研修見学会は、飯田、松本、八ヶ岳、茅野といった中央高速道に沿った信州方面へ、○○館、○○堂と名の付く建物を巡る旅とし開催されました。
 最初に訪れたのは、小笠原資料館1999年(妹島和世)少し歪んだガラスの箱が宙に浮いたような建物です。アプローチのためのスロープが雨に濡れるが(ちょうどこの日は雨でした)設計者の妹島和世先生は庇を設置させてくれないというぼやき?や、向かいにある旧小笠原書院の妙に熱のこもったおじいちゃんガイドの説明が印象的。

まつもと市民芸術館2004年(伊東豊雄)

八ヶ岳高原音楽堂1988年(吉村順三)

※「たかすぎあん」には高杉庵と
紹介している文献もありましたが、
高過庵の方が本当。
(見学会参加者の生の声より)
 次の見学先は、今回の宿泊地でもある松本市にある、まつもと市民芸術館2004年(伊東豊雄)。GRCパネルにはめ込まれた小さなガラスから漏れる光は夜景が幻想的でした。オペラの上演中で大ホールが見学できなかったことが残念。
見学会2日目は、八ヶ岳方面へ。八ヶ岳美術館1980年(村野籐吾)は八ヶ岳山麓の林の中にたたずむ村立美術館。連続ドームの屋根とレースの天井に建物の年輪を感じました。村野籐吾、米寿の作品にはそのエネルギーにただ驚くばかり。 天気は快晴の見学日和、大小2つの六角形を組み合わせた組み合わせたような音楽堂は高原の山々になじみ、トップライトから差し込む光は輝いてました。また、見学の条件の八ヶ岳高原ロッジでの昼食は、サラダバーの高原野菜が食べ放題で、特に女性会員に好評。
 次の見学先は、茅野市民館2004年(古谷誠章+NASCA)2007年日本建築学会賞(作品)受賞だけありその完成度に感嘆。ちなみに、設計の担当だった方が運営する「茅野市民館 diary」というHPも必見。
 見学会の最後は、神長官守矢史料館1991年(藤森照信+内田祥士)土+木くさい、いかにもといった建物。でも、見学した私たちに残った強烈な印象は、裏手に建つ高過庵(2004年)の高さ+揺れと設計者のお父様の仙人のような風貌でした。お父様、バスに乗って帰路についた我々を最後まで手を振って見送っていただきありがとうございました。

防災出前講座
 
まちづくり委員長
富永 和久
 当地域におきましては、東海地震、東南海地震などの発生が危惧されており、地震防災対策の充実が重要であります。
 愛知建築士会半田支部も木造住宅無料耐震診断への協力など、様々な取り組みをしておりますが、地震防災対策は息の長い活動であります。中でも特に若者への啓発は、重要であると考えます。そこで、今年度は愛知県からの依頼を受け、中学生を対象にした防災学習のモデル校として、半田市立半田中学校の1年生の総合学習の時間において「防災出前講座」を実施しました。
 テーマは「防災について考えよう!!」とし、1日目は名古屋工業大学井戸田准教授から阪神大震災の時の被害状況や東海地震が来た時の被害想定について話をしていただきました。2日目は半田支部のメンバーと一緒に防災の視点からの街歩きをしました。
 実際の街を歩きながら、半田支部のメンバーは、過去の地震では、ブロック塀の転倒により多くの人が亡くなったり、屋根瓦の落下により怪我をしたりしているので、街を歩いているときに地震が来た時は気をつけるように注意を促したり、公園などが避難場所となっていることや防災倉庫が設置されていることなどを中学生に説明しました。生徒達は気づいた事や感じたことをグループごとにまとめ、地図に記入しました。
 これをきっかけに普段から防災の意識を持ち、いざという時に備えることは、とても大切なことであると考えます。この事業が全中学校に広がり防災意識の向上が進むことを願います。
 

会員委員会の活動を振返って
 
会員委員長
榎本 年克
 本年度、会員委員会は(社)愛知建築士会「建築士デー」懇親会の参加者を募集し、参加者の取りまとめをさせて頂きました。
 (社)愛知建築士会「建築士デー」懇親会が、10月12日(金)午後6時〜8時 名古屋国際ホテル2階 国際ホールにて開催され、半田支部より26名の方に参加させて頂きました。また、来年度もご協力をお願い致します。

ボウリング大会
 
親睦委員長
松島 愼一
 平成19年12月2日(日)半田グランドボウルにて家族親睦ボウリング大会を開催いたしました。
 当日は33名(大人22名、子ども11名)の方に参加していただき、1人2ゲームの個人戦で子どもと女性とシニア(60歳以上)の参加者にはハンディキャップを1ゲームにつき30ピン、20ピン、10ピンとさせていただきました。
 新美支部長のあいさつ、ルール説明の後ゲームを開始いたしました。ゲームが進むにしたがって一投ごとに歓声やため息が飛び交う中、熱戦が繰りひろげられました。小さなお子さんも投球補助台を使用して投げることができ、家族で参加された方もお子さんと楽しくふれあうことができたと思います。大会終了後はミーティングルームにて成績発表!見事優勝されたのは稲葉高次さん優勝賞品のDSライトを受賞されました。2位に梶川幸夫さん、3位に富永和久さんが上位入賞を果たされました。他にも飛び賞、ブービー賞など賞品も盛りだくさんで皆さんに楽しんでいただけた事と思います。その後、食事をしながら和やかな雰囲気のなか閉会しました。今回、参加賞を東邦ガス様より協賛して頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。ご参加頂いた皆様のおかげで無事に終わることができました。ありがとうございました。

ワクワク感が味わえる会
 
女性部長
大坪 一子
 本会の女性部会が、20周年を迎えた今年度(平成19年度)半田支部に女性部が発足しました。正会員329名中、14名の女性会員の集まりです。
 目的は、半田支部内の女性会員に、半田支部事業や本会女性部会事業への活動参加を促し、さらには積極的に地域に入り健康で生き生きした町づくりの手助けが出来たらと考えております。
 現状は女性会員がどんな方か、わからない状況でした。まずは会員名簿作成から始め、次ぎに交流・研修会の企画を往復はがきでお送りする事にしました。お知り合いになるきっかけづくりです。今後の活動としての希望や、参加しやすい日時などもあわせてお尋ねしました。
 第一回が10月14日(日)常滑市にある春陽窯 谷川省三氏での陶芸教室を開催しました。
 八名+二名(お子さん)の参加で午前10時からお昼をはさんで午後3時まで長時間をものづくりに没頭しました。
 作品は1ヶ月後に、多彩な釉掛けで出来上がってきました。私自身、初めての茶碗づくりでしたが、お子さんの創る想像豊かな作品(ケーキ、ソフトクリーム、壁掛け、ペンダント等)に驚かされました。
 第二回目は、平成20年1月28日(月)に亀崎町にある安政二年の建築 望洲楼での昼食会、博物館「酢の里」の見学を行いました。両方とも半田市にある歴史的建築物で現在まで保存維持された建物でした。
 さらに第三回として3月4日(火)に春を待つ京への散策を計画し募集しております。千利休が創ったわが国最古の茶室、二帖の広さしかない妙喜庵(待庵)を訪れます。又アサヒビール大山崎山荘美術館の見学です。新館は安藤忠雄氏設計で、「地中の宝石箱」とよばれるギャラリーなどを見る予定です。さらには 五条坂にある河井寛次郎記念館まで足を延ばし陶芸や書にふれる一日です。ワクワク感が味わえる楽しい会だと思います。
まだ、参加されていない女性会員の皆様 ぜひ覗いてみませんか! 次年度は、スケッチ会をやりましょうという話も出ています。・・・・暖かくなってから・・・・

青年部活動
 
青年部長
河合 和彦
 早いもので、今年で2年目を向かえ、任期の2年が過ぎようとしております。
 前回は、青年部の一年間の主な活動について、紹介させていただきました。(1年前になりますが・・)
 青年部の活動として、前期東海北陸ブロック大会(岐阜大会)、後期ブロック大会(富山大会)全国大会(北海道)と事業計画にありますが、建築士会の社団法人から公益法人に変わってゆくことに伴う変化として、例年行事であった支部対抗ソフトボール大会、支部対抗ボウリング大会が事業計画からはずれてしまいました。ただ、事業の縮小というわけではなく、本年は、『本当に知っていますか?地盤について』講習会、「屋根工事連盟とのディスカッション」など、いろんな方向、可能性をさぐっております。
 青年部は40歳以下の建築士、又は、建築に興味のある方にて構成されており若い力が発揮しやすいところです。
 『楽しくなければ青年部じゃない』をキャッチフレーズとして、わいわい楽しく、やるべきときには、しっかりやる。
 そんな青年部に少しでも興味をもっていただけるなら、参加してみませんか?ご連絡、紹介お待ちしております。
 連絡先 青年部長 河合和彦
 TEL0569-21-5361 FAX0569-23-6332(河合建設)
             mail/kkzz-kawai@di.pdx.ne.jp